最終更新日
電波障害の時も安心!IP無線機「デュアルSIM」
全国どことでも通信でき、一斉同報も同時通話もできて便利なIP無線機。今回はそんなIP無線機がさらに進化した、「デュアルSIM」タイプのIP無線機についてご紹介します。

目次
IP無線機の基本情報をおさらい
「IP無線機」は、携帯電話やスマートフォンと同じLTE回線を使用した無線機です。
レンタルで人気の高い「デジタル簡易無線機」は本体同士で電波をやり取りして通信を行うため、タイムラグがほとんどありません。その代わり、通信を行う無線機同士の間に障害物があったり、あまりにも距離が離れていたりすると、電波が届かなくなって通話できなくなるというデメリットがありました。
そういった時に便利なのがIP無線機!IP無線機はauやdocomoなどのキャリアSIMを本体に搭載し、本体同士ではなく、基地局を介してLTE通信網を利用することで通話を行います。電波が通じる場所であれば全国どことでも通信可能、従来の無線機が苦手とする地下階や高層ビルであっても、電波対策が行われていれば問題なく通話ができる優れものです。おまけに、混信の心配も一切ありません。

IP無線機が繋がらない!原因は電波障害?
LTE通信網のお陰で広大なエリアをカバーできるIP無線機ですが、ひとつだけ弱点があります。それは、電波がなければ通信できないという点。LTE回線を使用しているので当然のことですが、電波が届かない場所では、本当に、まったく通話できなくなります。昨今は各キャリアのカバーエリアも順調に広がり、お客様が無線機をご利用になる地域が圏外になる事はほとんどありませんが、それでも年に数件、IP無線機をレンタル、ご購入頂いたお客様から「IP無線機が繋がらなくなった!」とご連絡を頂く事があります。
無線機本体の故障、通話グループの設定、アクセサリーの不具合や断線など、通信ができなくなる要因はさまざまですが、確認できた原因の中でも特に多く、そして一番困るのが「電波障害」。
大規模イベント等で多くの人(つまり多くのスマートフォン)が集まる事で起きる「パケ詰まり」で通信に途切れが発生したり、建物内の電波が通じない「不感地帯」に無線機を持って行ったスタッフさんにだけ音声が届かなくなったり…。これらは時間経過や場所を移動する事で症状が緩和する例が多いのですが、「基地局工事」で電波が止められてしまうとか、キャリアが「サイバー攻撃」などでサービスを停止した場合には、その時、その現場にある無線機すべてが、完全に通信できない状態になってしまいます。これは本体同士で通信を行うデジタル簡易無線機とは異なる、LTE回線に依存しているIP無線機ならではの弱点と言えるでしょう。
電波障害発生時、その影響を受けないために
たとえ頻度は低くても、起きてしまうのが電波障害
STJレンテックで扱う無線機の数全体から見れば、電波障害の発生頻度は非常に低いです。とはいえ、現場でIP無線機をご利用頂いているお客様にとっては、年に一度のイベントや重要な会議のアテンドで電波障害が発生するなんて、洒落になりませんよね。そう思っても起きてしまうのが電波障害というもの…私たちも障害発生のご連絡を頂いた際にはすぐ代替機を手配するようにしていますが、可能なら、電波障害なんて発生して欲しくありません。
お気づきでしょうか。そう、「電波障害には代替機で対処できる場合がある」んです。
IP無線機にはSIMカードが挿入されており、これによって無線機本体がLTE回線を利用できるようになっています。SIMカードは各キャリアごとに一枚。ほとんどのIP無線機で、本体一台に対して一枚分のスロットが搭載されています。つまり通常、IP無線機一台が利用できるキャリアはひとつだけ…。使用しているキャリアの基地局工事や障害発生に巻き込まれれば、そのIP無線機は問答無用で通話できなくなってしまう。だから、別キャリアのSIMを挿入したIP無線機を代替品として出荷し、対処しているんです。

解決策は、ふたつのキャリアが使える「デュアルSIM」!
さて、今回の本題に入りましょう。IP無線機一台に対して一枚のSIMカード、ひとつのキャリア…これが従来のものでしたね。
実は、IP無線機一台に対して二枚のSIMカード、つまりふたつのキャリアを利用できるものがあるんです。それが「デュアルSIM」と呼ばれるタイプのIP無線機。デュアルSIMのIP無線機は、通常は一方のキャリアのみを使用していますが、手動でもう一方へ切り替える事が可能。電波障害が起こった際は、障害を起こしているキャリアとは別のキャリアに切り替える事で、その影響を最小限に抑える事ができるという訳です。
デュアルSIMのIP無線機をご利用頂いていれば、イベントの本番日が基地局工事に被ってしまっても安心!手動で切り替えを完了した後は、代替機に入れ替える手間もなく、いつも通りの使い方で、安心して無線機をご活用頂けます。

デュアルSIM搭載IP無線機のメリット
デュアルSIMを搭載したIP無線機は、すでに様々な現場で活躍しています。
日本全国、津々浦々へロケに行く映像制作会社のお客様には、「その地方ごとに強いキャリアをいちいち確認するのが面倒」との理由からデュアルSIMの機種をお選び頂きました。ふたつのキャリアが使える事で、各LTE回線のカバーエリアの違いを考慮して機種を選ぶ必要がなくなり、よりお気軽に無線機をご利用頂けるようになりました。
STJレンテックでも数多くのご案件から、経験上「あの展示場ならA社が確実に通じる」「あのスタジアムの地下階はB社じゃないとカバーできない」などの情報は集積しているものの、初めての現場ではお客様に事前の電波調査をお願いする事が多く、お客様のご負担になっていました。遠方地域でのご利用やホテル等でのご利用の場合は事前調査が難しい場合もございますので、テストができないまま本番日を迎える…という事例も決して珍しくはありません。
デュアルSIMのIP無線機を使えば、こうした事前テストの手間は不要に。現在スマートフォンが持ち込まれている地域であれば、ほとんどどことでも通話を行う事ができます。
レンタルのご案件で、お客様の事前調査では問題なく通信できる事を確認していたのに、イベント本番当日になって突然基地局工事が始まり、慌てて別キャリアの無線機に入れ替えた事があります。また「いつものホールで、いつもの台数を使いたい」というご依頼で出荷したIP無線機について「いつもみたいに使えない!電波が入っていないようだ」とお知らせ頂いた事も…。こういった事例は、基地局工事が始まった影響によるものが大多数を占めています。
デュアルSIMなら、突然の電波障害に慌てて対処する必要はありません。「環境や状況に左右されず、安定して通信できる」…これがデュアルSIM搭載IP無線機の強みなのです。
デュアルSIM搭載IP無線機のおすすめ機種

レンタルにおすすめ!IP502H デュアルSIM
人気が高い「IP500Hシリーズ」、その中で唯一デュアルSIM仕様なのがIP502Hです。本体操作でSIMを切り替えできます。IP500Hシリーズはキャリアが違っても互いに通話可能で、ご利用場所に応じて機種を選択する事も可能です。

ご購入におすすめ!IP510H
「IP500Hシリーズ」の最新機種、IP510HはIP502Hと同様に本体操作でSIMを切り替える事が可能。待望のBluetooth機能も搭載し、アクセサリーの利便性が向上しました。
まとめ
今回は全国で通信できるIP無線機がさらに進化した「デュアルSIM」搭載タイプについてご紹介しました。
LTE回線を利用するIP無線機だからこそ影響を受けてしまう電波障害。その影響を、ふたつのキャリアを切り替えて使う事で回避するのがデュアルSIMの特徴です。普段IP無線機をお使い頂いているお客様でも、こういった電波障害による通信不良はご経験のない方がほとんどかも知れません。ですが、万が一の場合に備えてデュアルSIM搭載IP無線機の事を覚えておいて頂ければ幸いです。もちろん無料のデモ機のお貸出しも可能!お気軽にお問い合わせください!


