無線機、インカム、トランシーバーの通信距離を詳しく解説
無線機、インカム、トランシーバーは様々なタイプがあり、それぞれ用途や機能が異なりますが、いずれも電波を利用した音声通信を行う無線機器です。 実際使う際に通信距離が特に重要です。しかし、その通信距離は機種や利用環境によって大きく異なることをご存知でしょうか。
本記事では、無線機、インカム、トランシーバーの基礎知識から、通信距離の違いや通話距離を伸ばす方法について解説します。 また、距離別のオススメ機種もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

目次
無線機、インカム、トランシーバーの基礎知識
無線機、インカム、トランシーバーは、離れた場所にいる人とコミュニケーションをとるための通信機器です。一番の特徴は、1対多の通信が出来ることです。タイプが様々でそれぞれに異なる特徴があり、用途によって使い分けられます。
無線機、インカム、トランシーバーの通信距離は、周波数や出力、使用環境などの条件によって異なります。一般的に、周波数が低いほど通信距離が長くなります。出力も高いほど通信距離が長くなりますが、電波障害が発生しやすくなります。また、山や建物などの障害物があると通信距離が短くなります。
無線機、インカム、トランシーバーを選ぶ際には、使用する場所や目的、予算などを考慮することが重要です。また、電波法に基づいて免許が必要な場合がありますので、事前に確認が必要です。
無線機、インカム、トランシーバーの通信距離の違い
無線機、インカム、トランシーバーは様々なタイプがあり、それぞれ異なる通信距離を持っています。
IPトランシーバーは携帯電波が届く場所なら全国通信可能です。デジタル簡易無線機の通信距離は一般的に約1~5km程度と言われます。特定小電力トランシーバーやインカムは見通し良ければ数百メートルです。

広域通信用IPトランシーバーの通信距離
広域通信用IPトランシーバーとは、携帯電話の通信網を利用した無線通信機器です。携帯電波が届く場所であれば、北海道から沖縄までも通信可能です。
IPトランシーバーは携帯電話のインターネット回線を利用するため、通信速度が重要な要素となります。LTE方式の場合は高速通信が可能ですが、地域によってはエリアが限定されており、繋がりにくい場合があります。広域通信用IPトランシーバーを利用する際には、上記の点を考慮し、事前に通信エリアや電波状況を確認することが重要です。
中長距離通信用デジタル簡易無線機の通信距離
デジタル簡易業務用無線機は、主に中長距離の通信に適した機器です。その通信距離は電波の出力や利用環境によって異なりますが、一般的には約1~5km程度と言われています。中でも、GPSレシーバーを実装したデジタル簡易無線機は、位置情報をもとに最適な中継局を探すことができるため、より遠くまで通信することが可能です。また、基地局や中継局を組み合わせることで、さらに長距離の通信を可能にすることもできます。
デジタル簡易無線機は従来のアナログ簡易無線機より音質がクリアで、中長距離の通信において高い信頼性を発揮します。工場、建築現場、警備現場、物流倉庫、イベント会場、スポーツ大会など様々な場面で活躍しています。
近距離通信用特定小電力トランシーバー、インカムの通信距離
特定小電力トランシーバー、インカムの通信距離は、見通し良ければ数百メートル程度です。出力の強さや周囲の環境によって大きく影響を受けるため、あくまでも目安として考えてください。屋内や市街地などの遮蔽物の多い場所では、通信距離が短くなる傾向があります。逆に、障害物の少ない屋外では、通信距離が長くなる可能性があります。主に利用されている場所はアパレル店、レストラン、美容室、歯医者など。スタップ間の円滑な情報共有に活用しています。
無線機、インカム、トランシーバーの通話距離を伸ばす方法
無線機、インカム、トランシーバーの通話距離は、さまざまな要因によって変化します。ここでは、通信距離を伸ばすためのいくつかの方法をご紹介します。

金属を避ける
無線機、インカム、トランシーバーの通信距離は、周囲環境によって影響を受けます。金属は電波を遮蔽するため、通信距離を短くする要因となります。 特に、鉄筋コンクリートの建物や、金属製の車の中などは電波が遮断されやすいため、注意が必要です。
金属を避けることで、電波の障害を減らし、通話距離を伸ばすことができます。具体的には、金属製の壁や扉の近くで通信しない、金属製の棚や机の上に機器を置かない、金属製の建物や車の中など電波が遮蔽されやすい場所では通信しない、などの方法が有効です。
屋外での通信を優先する
無線機、インカム、トランシーバーの通信距離を伸ばす方法の1つは、屋外での通信を優先することです。
電波は障害物に影響を受けやすい性質があります。 屋外では障害物が少ないため、屋内よりも通信距離が伸びます。 屋外での通信を優先することで、より遠くまで電波が届くようになります。
屋内や車内での使う際に窓を開ける
無線機、インカム、トランシーバーは、建物内や金属に囲まれた場所では電波が遮断されて通話距離が短くなる傾向があります。屋内や車内での使う際に窓を開けることで、電波の通過を改善し、通信距離を伸ばすことができます。
窓を開けることで、外部からの電波を受信しやすくなり、内部からの電波をより遠くまで送信することができるようになります。ただし、窓を開けることで騒音が入りやすくなる場合もありますので、周囲の状況や目的によって窓を開けるかどうかを判断する必要があります。
通信エリア拡張に中継器/基地局を使用する
無線機、インカム、トランシーバーの通話距離を伸ばすのもう1つ方法は、中継器/基地局を使用することです。
中継器/基地局は無線機の電波を増幅して遠くまで送信する装置です。中継器/基地局を使用すると、電波が届きにくいエリアや長距離でも通信が可能になります。山間部やビルの谷間など電波が遮蔽されやすい場所での使用に最適です。
中継器/基地局を使用する場合は、電波法に基づいて無線局の免許を取得する必要があります。また、設置場所など注意点があります。
・設置場所:電波が届きにくいエリアを見渡せる高台などに設置します。
・電源の確保:中継器/基地局は電力が必要です。乾電池や商用電源などを用いて給電する必要があります。
中継器/基地局を使用することで、飛躍的に通信範囲を広げることが可能です。ただし、設置や運用コストがかかり、免許取得が必要になるため、事前に検討する必要があります。
アンテナを長くする
アンテナは受信感度を上げるために重要な役割を果たします。 アンテナを長くすることで、より遠くまで通信することが可能になります。 ただし、アンテナが長すぎると持ち運びが不便になるため、用途に合わせて適切な長さのアンテナを選ぶことが大切です。
また、アンテナの種類によっても性能が異なります。 一般的なホイップアンテナよりも、ループアンテナや八木アンテナの方が感度が高いため、より遠くまで通信することができます。 しかし、ループアンテナや八木アンテナはサイズが大きいため、持ち運びには不便です。
用途に合わせて適切な長さのアンテナを選び、電波の受信感度を向上させることで、無線機、インカム、トランシーバーの通信距離を伸ばすことができます。
広域通信用IPトランシーバー オススメ機種(日本全国)
広域なエリアで安定した通信を確保したい場合は、IPトランシーバーがおすすめです。IPトランシーバーは携帯電話の通信網を利用するため、従来の無線機に比べて広範囲にわたる通信が可能です。特に、モトローラ・ソリューションズ社製ブロードバンド無線機TLK100が注目されています。
モトローラ・ソリューションズ社製ブロードバンド無線機TLK100

TLK100は、モトローラ・ソリューションズ社が提供する、広域通信に適したIPトランシーバーです。大音量、軽量、Wi-Fiにも対応したモデルです。
TLK100の主な特徴
- 広範囲での通信: 3G/LTEネットワークを利用することで、日本全国での通話可能
- 高音質通話: 大きくはっきりした音声でノイズに強い
- 耐久性: MIL-STD 810G規格に準拠した高い耐久性を備え
- Wi-Fiにも対応:Wi-Fiに接続すれば世界中地域を選ばすに通信可能
中長距離通信用デジタル簡易無線機 オススメ機種3選(~5km)
GPSレシーバーを実装したデジタル簡易無線機IC-DU75

アイコム社製デジタル簡易業務用無線機IC-DU75は、GPSレシーバーを実装したモデルです。GPS機能により、無線機の現在位置を把握することができ、緊急時に救助を要請したり、現在位置を他の無線機に共有することができます。
IC-DU75の主な特徴
- GPS機能による現在位置把握
- Bluetooth機能:本体とベッドセットをケーブルレスで接続可能
- サブチャンネルPTT機能:本チャネルを切替せずに最大3チャンネル間で送受信可能
- 防水防塵性能:最高水準の防塵・防水性能を備え(IP67/66/55/54)
- 「セルフィール」による抗菌・抗ウイルス加工
抗菌・抗ウイルス加工のデジタル簡易無線機TCP-D261/TCP-D261BT

JVCケンウッド製TCP-D261/TCP-D261BTは、抗菌・抗ウイルス加工が施されたデジタル簡易無線機です。この無線機は抗菌・抗ウイルス加工が施された樹脂を使用しているため、細菌やウイルスの増殖を抑制します。交通機関、教育機関、ホテル、医療現場や介護施設など、衛生管理が求められる場所でよく活用されます。また、IP54の防塵・防水性能も備えているため、屋外での使用にも適しています。
TCP-D261/TCP-D261BTの主な特徴
- 薄型設計で持ちやすい
- 1台でも2台分働くセカンドPTT機能
- 空気触媒「セルフィール」を採用した抗菌・抗ウイルス加工
- 便利なBluetooth機能搭載
- 暗転でも目立たない劇場モード搭載
最高クラスの防水防塵性能IP68のデジタル簡易無線機SR810UA/SR820U

八重洲無線製デジタル簡易無線機SR810UA/SR820Uは、高い堅牢性と基本性能、多彩な機能を備えたUHF帯携帯型デジタル簡易業務用無線機です。最高クラスの防水防塵性能IP68を備えた機種として注目されます。建設現場や工場、災害現場など、過酷な環境下で使用されることが想定される場面で活躍します。
SR810UA/SR820Uの主な特徴
- ワンランク上の防水防塵性能IP68
- 高性能ノイズキャンセル
- 長時間のバッテリーライフ
- Bluetooth対応(SSM-BT10使用)
- GPSユニット内蔵(SR820U)
まとめ:無線機、インカム、トランシーバーの通信距離を考慮するポイント
無線機、インカム、トランシーバーは、それぞれ用途や通信距離が異なります。 それぞれの特徴を理解して、最適な機器を選ぶことが大切です。一般的に、広域通信用IPトランシーバーは携帯電波が届く場所であれば日本全国可能です。デジタル簡易無線機は中長距離通信に適しています。特定小電力トランシーバーやインカムは、近距離通信によく利用されます。
通信距離は、出力、周波数、地形などの条件によって異なります。通信距離を伸ばすには、金属を避ける、屋外で通信する、窓を開ける、中継器/基地局を使用する、アンテナを長くするなどの方法があります。
私たちSTJレンテックは国内の通信機器を幅広く取扱っております。お客様のニーズに合わせて、最適な無線機・トランシーバー・インカムをご提案いたします。お気軽にご相談ください。
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